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世田谷一家殺害 丸9年 犯人は南欧系混血か DNA型鑑定 犯人像と矛盾せず(産経新聞)

 平成12年12月、東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件で、犯人の血液をDNA型鑑定した結果、母系は「アンダーソンH15型」でアドリア海や地中海沿岸の南欧系民族とみられ、父親はアジア民族に多い「O(オー)3e*(スター)」型だったことが29日、捜査関係者への取材で分かった。事件は30日で発生から丸9年。警視庁成城署捜査本部は遺留品の微物鑑定を進めているが、DNA型からは犯人は南欧系との混血の可能性が浮上した。

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 犯人は犯行の際に手を負傷したとみられ、現場に一家と異なるA型の血痕が残っていた。

 捜査関係者によると、捜査本部から依頼を受けた専門家が平成18年ごろ、母系から子供に引き継がれるミトコンドリアDNAの塩基配列のパターンや変異の状況などを詳しく調べた結果、アンダーソンH15型と判明した。同型は欧州系の民族にみられ、中でもボスニア・ヘルツェゴビナなどアドリア海沿岸や地中海沿岸の民族から酷似した型が見つかっている。アジア民族にはみられない型だという。

 同様に、父親から息子に伝わるY染色体も鑑定したところ、鑑定した18年当時のデータでは、韓国人の4〜5人に1人、中国人の約10人に1人、日本人の約13人に1人の割合でみられるなどアジア民族に多くみられるDNA型だったことが判明した。

 南欧系とみられる女性が母親だったかなど、犯人との続柄はDNA型からは判別できないが、日本や韓国、中国では明治時代以前には欧州との婚姻はほとんどなかったことから、犯人の母親か祖母が南欧出身だった可能性がある。

 これまでの捜査で、遺留品のヒップバッグから日本に存在しない1億4千万年前の放射性物質「モナザイト」や、日本で流通していない外国製洗剤が検出された。履いていた靴は日本で販売されていない28センチのサイズの韓国製「スラセンジャー」とみられ、海外とかかわりがある犯人像が浮かび上がっている。

 DNA型の鑑定結果はこうした犯人像とも矛盾していない。捜査本部は鑑定結果を念頭に捜査を進め、かつて現場周辺に土地勘があるフランス系のハーフの男性ら複数の人間のDNA型鑑定を行ったが、犯人のものとは一致しなかった。

 犯行が日本国内であることから父親が日本人である可能性が高いが、中央アジアの民族は歴史的に欧州系との婚姻があることなどから、かなりさかのぼった祖先が混血だった可能性も排除できない。そのため、ある捜査幹部は「混血があったとする鑑定結果に固執してはいけない。基本的な捜査をして、結果として型が合えばいい」としている。

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